平成10年度 富士総合火力演習 写真集
補足
- 射撃する車輌や部隊は、赤とか緑の旗を掲げていますが、これらは「赤部隊」「緑部隊」の区別ではありません。砲弾を装填し射撃できる状態が「赤」、安全な状態が「緑」です。これにより、射撃車輌を予想する事が出来ます。
夜間演習では、旗の代わりに、赤と緑のランプを使用します。
- 号令
「撃ち方用意(うちかたよーいっ)」「撃てっ(うてーっ)」と言うのは余りにも有名。
そして「撃ち方止め(うちかたやめっ)」と言うのも、割に聞きなれた号令。
ここで「撃ち方待て(うちかたまてっ)」と言うのがある。連続射撃途上で、状況確認などの必要から、一時中断するもの。
さて、弾が到達する時の号令。戦車戦などの様に、近い範囲で撃てばすぐ当たるような時はいちいち号令などはない。しかし、榴弾砲などで何千メートルもの彼方に撃つと、射撃から着弾まで、大分時間が掛かるから、計測して到達を知らしめる必要が出てくる。ここで掛かる号令が「弾着、今(だんちゃ〜く、いまっ)」。始めて聞いた時は、奇異に感じたが、極めて無駄のない、端的な表現ではある。私は「陸戦」に詳しくないのだが、この「今」と言う表現は、旧軍のものではなく、米軍の「Now」から来ているかも知れない。航空自衛隊などでも、タイミングを合わせる号令として「Now」が使われているし。
新規作成日:1998年9月6日/最終更新日:1998年9月10日