音響測定艦 AOS5201 ひびき 型
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補助艦艇
AUXILIARY SHIP
音響測定艦
OCEAN SURVEILLANCE SHIP
音紋データ収集が任務
音響測定艦 AOS5201 ひびき (AOS5201ひびき型)
潜水艦の音紋データ収集を目的とされた新艦種。
潜水艦探索の為、SURTASS(Surveillance Towed Array Sensor System)を曳航する為、アメリカ海軍の「ビクトリアス」級同様、SWATH(Small Warterplane Area Twin Hull)型の双胴船型とされている。
船型のSWATH型は、魚雷状の没水体の上にブリッジ状に船体を載せているもので、海上自衛隊では本型のみに採用されている。この船型は、アレイ・ソナーの長時間曳航に適するために採用されたものであるが、派生的に幅の広い後部甲板を有し、ヘリ甲板としている。
SURTASS(Survellance Towed Array Sensor System)は、800メートルのアレイ・ソナーを、約2000メートルのケーブルで曳航する物で、最近では、地球観測にも転用されている。
収集した音紋データは、陸上の潜水艦作戦センター(ASWOC)で処理、蓄積され、データベースとして、対潜作戦に利用される。
緊張緩和の為、東側(旧ソ連)潜水艦の動きが少なくなった為、出番が乏しくなった感がある。
海上自衛隊では、艦種を音響測定艦に類別しているが、アメリカ海軍では海洋監視艦(Ocean Surveillance Ship)である。
艦名は、名所旧跡(海湾)の名称より「響灘」「播磨灘」に因んで付けられている。
AOS とは Ocean Surveillance Ship の略号。
アメリカでは、AGOS(Ocean Surveillance Ship)の略号が使われている。
同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
音響測定艦 AOS5201 ひびき 平成3年1月30日 海洋業務群 呉 三井玉野 H1
音響測定艦 AOS5202 はりま 平成4年3月10日 海洋業務群 呉 三井玉野 H2
基準排水量:2850t / 満載排水量:3715t
主要寸法 全長67m×幅29.9m×深さ15.3m×喫水7.5m
主機:ディーゼル4基交流電動機2基2軸, 出力:3000PS
速力:約11kt
船型:SWATH型双胴船, 乗員:約40名
主要装備:SURTASS装置:一式
⇒ 双胴船
新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2004年10月10日