Jpn 護衛艦 DD151 あさぎり 型 JpnE

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ヘリコプター搭載汎用護衛艦
DESTROYER
海上自衛隊の花形 八八艦隊の正面担当艦

今が旬 護衛艦隊の中堅艦
護衛艦 DD151 あさぎり
「はつゆき」型に続く、第2世代のヘリ搭載汎用護衛艦。基本的装備は、「はつゆき」型に準じているが、拡大改良型で、CICの艦内配置など、より近代戦への対応が計られている。
格納庫は舷側一杯まで拡張され、必要時には、ヘリコプター2機の格納も可能な設計とされている。ビルボードとも称される、大きな壁面は、ステルス対策が叫ばれる今日、レーダー反射上は、かなり問題が有りそうである。
艦首は、クリッパー型とされたが、バウソナーは装備されず、「はつゆき」型同様、ハルソナーが装備されている。
推進装置は、海上自衛隊で初めて、COGAG(Conbined of Gusturbine and Gusturbine、巡航時:巡航用ガスタービン、高速時:巡航用+高速用ガスタービン)方式とされた。
また、艦橋主機操縦装置も、初めて設置され、艦橋のみで、機関運転を含む、操艦が可能となっている。従来は、機関の操縦・制御は、機関室に隣接する、機関制御室で行われ、艦橋でのエンジンテレグラフ操作により、この機関制御室へ伝達され、指定の制御が行われる形であったが、この艦橋主機操縦装置の導入により、艦橋での意思決定が、直ちに機関操作に連動する事が可能となった。導入当初は、機関室の存在意義や、航海科との任務分担などの問題も有ったようだ。
また機関部の配置もシフト配置にして抗甚性を向上させている。マストが「はつゆき」型の一本から「あさぎり」型で二本になったのも、こうしたことが関係している。
シフト配置とは、機関関係の装置を、左右両舷で、順序を逆にし、万が一、船体両舷を貫通する損害を被っても、残った機械の組み合わせで、機能を維持できるようにするもの。
フォークランド紛争の教訓から、上部構造物は、鋼製とされている。以前は、軽量化の為に、アルミなどの軽合金を多用されていたが、被災時の火災に対して、意外と弱い面が戦訓としてあり、以後の艦艇では、鋼製に戻されている。
指揮管制システムはOYQ−6が搭載されている。
本型の建造は、8隻で終了し、「むらさめ」型へ移行した。
「あさぎり」は、平成12年5月30日〜7月5日にハワイ周辺海域で実施されたリムパック2000に、第2護衛隊群司令の指揮の下「八八艦隊」を構成して参加した。 「やまぎり」は、艦齢半ばに練習艦に種別変更された。この措置は、新鋭艦の就役により艦隊の近代化が進むと同時に、定数削減のあおりや、訓練に第一線艦艇と同一艦を使用する事によるメリットを考慮してのものである。
「あまぎり」は、平成12年4月29日〜30日の海上保安庁観閲式に、自衛艦として初参加し、また、2001年2月14日〜20日のインド国際観艦式にも、参加している。
「せとぎり」は、平成12年3月31日の有珠山噴火に伴い「あきぐも」「ゆうぐも」「おじか」と共に災害派遣に出動している。
「さわぎり」は、2001年9月11日に発生した対米同時多発テロに対する支援任務により、2001年11月25日インド洋派遣部隊の第二陣として派遣されている。
艦名には、天象気象の名称から、「朝霧」「山霧」「夕霧」「天霧」「浜霧」「瀬戸霧」「沢霧」「海霧」など、「霧」に関する名称が付けられている。「沢」とは、山間の源流部の川を意味している。
DD とは Destroyer の略号で、元来は、駆逐艦 の意。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
護衛艦 DD151 あさぎり 昭和63年3月17日 第4護衛隊群 第8護衛隊 呉 石播東京 S58 2002.3.6from第2護衛隊群 第2護衛隊
護衛艦 DD152 やまぎり 平成1年1月25日 第2護衛隊群 第2護衛隊 佐世保 三井玉野 S59 TV3515 2004.3.18
護衛艦 DD153 ゆうぎり 平成1年2月28日 第3護衛隊群 第7護衛隊 大湊 住重浦賀 S59
護衛艦 DD154 あまぎり 平成1年3月17日 第3護衛隊群 第3護衛隊 舞鶴 石播東京 S59 2002.8.16from第1護衛隊群 第5護衛隊
護衛艦 DD155 はまぎり 平成2年1月31日 第3護衛隊群 第7護衛隊 大湊 日立舞鶴 S60
護衛艦 DD156 せとぎり 平成2年2月14日 第3護衛隊群 第7護衛隊 大湊 住重浦賀 S60
護衛艦 DD157 さわぎり 平成2年3月6日 第2護衛隊群 第2護衛隊 佐世保 三菱長崎 S60
護衛艦 DD158 うみぎり 平成3年3月12日 第4護衛隊群 第8護衛隊 呉 石播東京 S61 2003.3.13from第1護衛隊群 第5護衛隊

基準排水量:3500t / 満載排水量:4300t
主要寸法 全長137m×幅14.6m×深さ8.8m×喫水4.5m
主機:COGAG ガスタービン4基2軸, 出力:54000PS
速力:約30kt
船型:長船首楼型, 乗員:約220名
主要装備:  3インチ62口径単装速射砲:1基
 高性能20mm多銃身機関砲(CIWS):2基
 短SAM シースパロー8連装発射機:1基
 4連装SSM発射機:2基
 アスロック(ASROC)8連装発射機:1基
 3連装短魚雷発射管:2基, 哨戒ヘリコプター:1機
電子装備:  OPS-20 航海レーダー
 OPS-28C 対水上レーダー
 OPS-14C 対空レーダー
 NOLR-8 電子戦装置(ESM) / NOLR-6C 電子戦装置(ESM)
 OLT-3 電子戦装置(ECM)
 FCS-2 射撃指揮装置2型22
 FCS-2 射撃指揮装置2型12(SAM管制用)
 ORQ-1 ヘリコプター用データリンク装置
 URN-25 TACAN
 インマルサット衛星通信アンテナ
 スーパーバード衛星通信アンテナ


DDあさぎり型 機関配置
ガスタービン4基2軸
Pict_1426.



DD151 あさぎり型 写真集


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新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2004年11月1日