Jpn 護衛艦 DDH181 ひゅうが 型

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ヘリコプター搭載護衛艦
HELICOPTER DESTROYER

新型のヘリコプター搭載護衛艦 13500トン型

現有の「はるな」型の代艦として建造されている、新型のヘリコプター搭載護衛艦で、平成12年閣議決定の、新中期防衛力整備計画(平成13年度〜平成17年度)により2隻が建造される予定である。
一番艦は、平成16年度予算で概算要求され、16DDHと呼ばれていた。
建造番号は、2319番艦で、ひゅうがと命名された。
大規模災害派遣や在外邦人の輸送などの多様な事態に対応するため、高い情報・指揮能力を有し、対潜能力、ステルス性、居住性の向上を図り、基準排水量は13,500トンと従来のヘリコプター搭載護衛艦を大幅に上回る大きさとなり、従来の、護衛隊群の旗艦・対潜中枢艦を超える機能が盛り込まれている。
当初公表されていたイメージ図では、船体の中央に艦橋構造物を設け、その前後に別々のヘリコプター発着甲板を持つものになっており、2機同時の離発着を可能としていた。
格納庫は大型化され、航空機の整備・運用能力が大きく向上することが見込まれている。ヘリコプターの搭載能力は、現有艦の哨戒ヘリコプター3機、に加えて、大型の掃海・輸送ヘリコプター1機の、計4機とされている。
掃海・輸送ヘリコプターは、現有のMH-53Eのほか、次期導入が見込まれているMCH-101級にも対応している。
また、指揮通信能力も従来のヘリコプター搭載護衛艦に比べて格段の進歩が織り込まれ、災害派遣時などの、指揮中枢機能も盛り込まれている。
当初、船体中央に、飛行甲板を前後に分断する大型の上部構造物を持つ特異な艦型のイメージ図が発表されたが、最終段階では、イタリアの軽空母並の全通甲板型とされている。
搭載機数も、当初定数とは別に、相応の搭載能力が示されており、排水量から見ても、至極まっとうなものでる。
また、本艦就役時は、従来の8隻8機の、いわゆる八八艦隊の運用自体、検討されうる要素も持っている。
艦番号145は推定で、実際には181となった。
艦名には、「あまぎ」「あかぎ」などと噂されていたが、今回、地方の名が基準に加えられ、宮崎県地方の伝統的名称から「ひゅうが」と命名された。

防衛庁の04年度予算概算要求には、海上自衛隊の新型ヘリ搭載護衛艦(DDH)の建造費が盛り込まれた。
約975億円(平成18年度予算)。
平成21年3月竣工予定である。
最大で11機のヘリ搭載が可能で、排水量は1万3500トン。通常はヘリを3機搭載で運用し、災害派遣時は陸自輸送ヘリCH47J(定員55人)などを格納庫に7機、甲板に4機搭載できるということである。
搭載用の新型掃海・輸送ヘリコプター MCH-101(原形はEH-101)も平成16年度予算で要求されている。

よく「艦首から艦尾まで甲板がつながる全通甲板」と称されるが、一般に大半の艦船は、艦首から艦尾まで上甲板がつながっている。
全通甲板型というのは、艦首から艦尾までつながる甲板が途中に障害物のない形式のことで、航空機の運用に適しているのがポイント。

後部艦橋には、ヘリ運用指揮のための航空管制室が置かれている。
航空管制室には、飛行長以下、飛行甲板管制官、発着管制官、管制圏内管制官、出発進入管制官らの席が並び、空港の管制塔に準じた機能を持っている。

推定要目
基準排水量:13,500t、機関:ガスタービン、速力:約30kt、乗員:約370名、主要装備:短SAM発射機、アスロックSUM発射機、3連装短魚雷発射管、ヘリコプター×4等
同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
護衛艦 DDH181 13500t型  H16 建造中・平成21年3月竣工予定


DDHひゅうが型 機関配置
ガスタービン4基2軸
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新規作成日:2001年12月3日/最終更新日:2010年7月5日