財団法人 マラッカ海峡協議会
マラッカ・シンガポール海峡における海峡通航船舶の安全の確保のために、航行援助施設の整備・維持を行っている財団法人。
目的
船舶の航行の安全を増進するため、マラッカ・シンガポール海峡及びその他必要な海域における航路整備の促進を図ることを目的とする。
業務
1.水路測量の推進
2.航行援助施設の整備の促進
3.関係国との国際協力の推進
4.調査研究
5.文献、資料、情報、統計等の収集、分析、配布又は刊行
6.その他本会の目的を達成するために必要な事業
日本財団の助成の元実施された、主な事業
- 1979年
・マラッカ・シンガポール海峡の記録映画製作
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
ワンファザムバンクの北側及び南側の2ケ所に1基づつ浮体式特殊燈標(レジリアント・ライト・ビーコン)を設標
・マラッカ・シンガポール海峡の海図編さん
・マラッカ・シンガポール海峡の潮汐流共同観測
・マラッカ・シンガポール海峡の通航分離方式設定に伴う航路整備
- 1983年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
タンジュン・トホール灯標(マレイシア)の建設
- 1984年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
バッフアローロック、ドリアンストレートに浮体式灯標を設置並びに老朽化した灯浮標1基の更新、新たに大型灯浮標1基の設置
- 1985年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
ワンファザムバンク灯台にレーコン(X、Sバンド)を設置
バッベルハンティ、タコンに浮体式灯標を設置及びバッフアローロック、ドリアンストレートに浮体式灯標を設置並びに老朽化した灯浮標1基の更新、新たに大型灯浮標1基の設置
- 1986年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
灯標の建設(マレイシア国タンジュンピアイ沖)
- 1987年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
浮体式灯標2基の設置
- 1988年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
ワンファザムバンク南西方浮体式灯標の設置
本事業によりIMO決議Part-I,Part-Uの設置すべき最終の標識が完了
- 1989年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
- 1991年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
- 1993年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
バツベルハンティ灯標の更新
- 1994年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
マレイシア領プラウムンギン灯標の更新
- 1995年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
タコン浮体式灯標の更新
- 1996年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
ニパ灯標を更新
・助成金 \63,800,000
- 1997年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
ワンファザムバンク浮体式灯標(南)の更新
- 1998年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
ワンファザムバンク浮体式灯標(北)及びワンファザムバンク灯台用レーコン
更新なったワンファザムバンク浮体式灯標(北)
http://lib1.nippon-foundation.or.jp/ - 1998/0893/contents/001.htm
1999年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
ベンカリス浮体式灯標の新設
http://lib1.nippon-foundation.or.jp/1999/0552/contents/001.htm
- 2000年
・マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設整備
マレーシア領マラッカ海峡タンジュンギャバン灯標を更新
http://lib1.nippon-foundation.or.jp/2000/1142/contents/001.htm
http://lib1.nippon-foundation.or.jp/2000/1142/contents/002.htm
・基盤整備
設置した航路標識の維持管理・領海国との共同見回り作業、及び海上標識に損害保険付保 - 2001年
設標船「ペドマン」の建造
- 2002年
設標船「ペドマン」の就役、引渡。
⇒ 設標船「ペドマン」マラッカ海峡協議会よりマレーシア政府へ引き渡し
設標船「ペドマン」
日本財団から7億8000万円の助成金を受け、会社更生法の下で経営再建中の新潟鉄工所(本社東京)にて建造。
全長約54メートル、重さ約900トンで36人乗り。
2002.2.28進水。マレー語で羅針盤を意味する「ペドマン」と命名された。
2002.6.13マレーシア政府へ引き渡された。
マラッカ・シンガポール海峡での航路標識(ブイ)の設置作業などを行う。
マラッカ・シンガポール海峡はインドネシア、マレイシア、シンガポールの三国に囲まれ、狭長にして強潮流という航海の難所として、また、世界海運の重要な交通路として知られている。
昭和52年11月、IMOで採択されたマラッカ・シンガポール海峡のTSS(分離通航方式)に関する決議がある。
新規作成日:2002年6月14日/最終更新日:2002年6月14日