[兄島 滝之浦湾B]
深いところにあるから深沈と呼ばれている。
アンカーが打たれ、武器弾薬が大量に積んだままになっている。 深度はやや深くて35メートル前後。
延寿丸とされているが、該当船は輸送船団4804(父島⇒横須賀)の記録から、貨物揚陸後、聟島(むこ)北西40km付近の洋上で沈んでおり、調査を要する。
「Wrecked Ships in OGSAWARA」の図による船体の形から、1D型の戦時標準船「辰栄丸」「第八雲洋丸」のいずれかの可能性がある。
寸法と、船型が、1C型に似ている。「昭瑞丸」は戦時標準船ではないが、第一次戦時標準船は、当時主流の船型を基準に、工程などを統一しているものなので、船型に大差ないと考えられ、有力候補である。
(98.10.12現況)見た感じの感想としては、船首側の二つの船倉や船首の回りは本当にきれいに残っており、1C型にそっくりでした。一番前の船倉には機関銃の弾や70センチくらいのミサイルのようなものがあり、 二番目の船倉には、爆弾のようなものやトラックの残骸などがあり、それらの船倉は甲板から入り、中で二階建てになっているようでした。また二つの船倉は甲板の下ではつながっていました。 船橋の回りは結構、破壊されているため、確認取れていませんが恐らく二番目の船倉のすぐ後ろに付いていそうです。 その後ろには煙突のあとらしい物があり、その直後にボイラー、エンジンと続いており、後部の船倉回りはまだ未確認です。
戦時標準船 1C型
船首甲板
第一船倉と第二船倉
第一船倉甲板より中
第一船倉銃弾
第一船倉積荷
船首側マスト
第二船倉
第二船倉より第一船倉
第二船倉車輌
第二船倉積荷
エンジン
煙突付け根
船尾甲板
新規作成日:1999年2月7日/最終更新日:1999年2月7日