沈没船・各船紹介 (その他)

[第5福一丸]

第5福一丸 #5ふくいちまる 福一漁業(焼津)の鰹鮪漁船としてS8.6清水にて建造。 150総トン 全長28.3m 幅5.9m 深さ3.1m 海軍徴用船(海軍監視艇)として哨戒任務中 昭和20.2.18 硫黄島に来襲せる米機動部隊を発見し「我敵機動部隊発見せり」の第一報を打電後刻々報告し、「我敵空母に体当たり敢行す」「天皇陛下万歳」を打電後消息を絶った。
「太平洋戦争沈没艦船遺体調査大鑑」によれば、父島二見港での沈没となっているが、上記行動より、硫黄島周辺の太平洋上での沈没と思われる。
太平洋戦争中、多くの漁船が監視艇として徴用され、前線での哨戒任務に当たっている。しかし、任務の性格上、敵発見と同時に攻撃を受け消息を絶つ場合が多く、過酷な任務であった。

back
「ありし日の第五福一丸」福一なんばん資料館蔵

[第五利丸]

第五利丸 #5としまる 大洋捕鯨(沈没時 西大洋漁業統制、後の大洋漁業、現在 マルハ)の捕鯨船としてS12.8大阪にて建造。 298総トン 全長38.5m 幅7.3m 深さ4.2m 海軍徴用船(特設駆潜艇)として輸送船団護衛任務中 昭和19.7.4 兄島滝之浦湾(or 母島 26,20'N,141-50'E)にて空爆により沈没。
捕鯨船は鯨を追いかける為、高速で運動性能が良く、戦時においては、目標を鯨から潜水艦に代え、補助艦艇として、任務に当たっている、

back
参考:第一京丸、第十八利丸、第二十五利丸 (95.5.3 田浦)

[第二能代丸]

第二能代丸 #2のしろまる 日本水産のトロール船?。 216総トン 海軍徴用船(特設掃海艇 )として任務中 昭和19.4.17 or 19.4.1 母島南方 or 母島東120m 26N/142Eにてss Haddockの雷撃により沈没。
トロール漁船は、網を引っ張っての操業だが、戦時においては、網から掃海具に代え、補助艦艇として、任務に当たっている。

back
参考:能代丸 全長35.9m 幅6.8m 深さ3.8m T12.10建造

[第三郵船丸]

第三郵船丸 #3ゆうせんまる 郵船近海 機帆船?。 193総トン 海軍徴用船(B:海軍徴用船・雑)として任務中 昭和19.7.21 父島近海にて沈没(雷撃?)。

back
参考:第二郵船丸 (250噸標準船 第二郵船丸建造記念 写真より)

[弟島 興義丸]

興義丸 こうぎまる 三光汽船の貨物船として、(大阪)にてS15.3完成。857総トン 全長56.3m 幅9.4m 深さ5.1m 機関 D? 400馬力 13kt 海軍徴用船・捕網として行動中19.7.5、弟島付近に雷撃(ss Plaice)により沈没

[母島 睦月丸]

睦月丸 むつきまる 日本製鉄(後の日鉄汽船)の貨物船として、三菱若松にてS18.5.31進水、S18.7.17完成。875総トン 全長60m 幅9.5m 深さ5.45m 機関 D? 400馬力 13kt 海軍徴用船として輸送船団3009(父島⇒硫黄島) 陸戦隊輸送中19.10.18、母島東港に空爆により沈没

戦時標準船 2E型
back back


[母島 二等輸送艦107号]

二等輸送艦107号 海軍の二等輸送艦として、大阪造船にて建造。870排水トン 全長72m 幅9.1m 深さ2.94m 機関 艦本式甲25号オールギヤード蒸気タービン 2500馬力 16kt 作戦行動中20.1.5 or 19.7.20 母島西岸 26-27N/141.11Eにて砲撃(駆逐艦)により沈没

[母島 第二十二西海丸]

第二十二西海丸 #22さいかいまる 西海汽船の貨物船として、松浦造船(広島)にて完成。549総トン 全長50m 幅8.4m 深さ4.2m 機関 700馬力 12kt 陸軍徴用船として20.1.8、母島港内 26.30N/142.10Eに空爆により沈没

戦時標準船 1F型
back back




前へ戻る 次へ進む


戻る TOPに戻る

新規作成日:1998年10月10日/最終更新日:1998年11月14日