沈没船・各船紹介 (父島 二見湾)

父島 二見湾 沈船位置図
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「WRECK DIVING in OGASAWARA (PAPA'S DIVING STUDIO)」より調整

[父島 二見湾@ 第50号駆潜艇]

海軍の駆潜艇として、S18.11.30 日立造船因島工場にて完成。排水量420t 全長51m 幅6.7m 喫水2.63m 艦本式23号乙8型ディーゼル2基 1700馬力 16kt 19.7.20空爆により父島二見港に沈没

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「丸 SPECIAL No49 (潮書房) 駆潜艇・哨戒艇」より


[父島 二見湾A 濱江丸]

浜江丸(濱江丸) はまえまる/はまこうまる 大連汽船(後の東邦汽船、合併後親和海運)の貨物船として、播磨造船(後に合併して石川島播磨重工業)にて S11.6.19進水、S11.9.20完成。5814総トン 全長120.4m 幅16.16m 深さ9.14m 機関R(Trip) 4260馬力 16kt 海軍徴用船として行動中19.8.5沈没
浜辺の先に座礁しているので、船体は陸上からでも見える。20年位前の観光写真には、マストが立っている姿が写されていたが、さすがに座礁後50年も経過すると、殆ど跡形もなくなりつつある。

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昭和50年頃の観光写真より

[父島 二見湾B]

エビの仲間が多くいることからエビ丸と呼ばれている。34メートル付近。 形はしっかりしていて水底に鎮座している。甲板上の通路には機関銃の弾や 何かのパイプなどが転がっている。
(98.11現況)1F型の特徴を備えているように思います。 [父島 二見湾D]に類似していますが、違いとして、マストが丸く、船倉の中央に横方向の補強用の棒が入っていません。また、通路横に柵があります。

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[父島 二見湾C]

「敷設艦CD12」とされている。 日本海軍の敷設艦として符合する艦はないので、調査を要する。 「日本艦艇及船舶被害一覧表 昭和16.12〜19.12 < 防衛研究所図書>C全般66」によると、CD4(海防艦4号),CD12(海防艦12号)が19.8.4空襲 軽微 とあり、また、両艦とも、この先、小笠原周辺での沈没はないので、何かの情報錯綜ではと思います。


[父島 二見湾D 大美丸(だいびまる)]

カレ沈と呼ばれていた。豆腐岩の右側沖合い30〜40メートル付近に沈んでいる。
大阪商船の貨物船 戦時標準船(1F) 530総トン 700重量トン 長さ50m 幅8.4m 深さ4.2m
山本造船(大阪)にて建造。陸軍徴用船として運航中 昭和20.2.17 空爆により、父島二見湾 洲崎〜野羊山北東約400m沖 27.00N/141.50E に沈没。
(98.11現況)横倒しになっていて、船橋周辺はほとんど残っていません。 [父島 二見湾B]に類似していますが、違いとして、マストが四角、船倉の中央に横方向の補強用に棒が入っています。また、通路横に柵がありません。

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1F(D) 第二日航丸「戦時造船史 太平洋戦争と計画造船(日本海事振興会)」より

戦時標準船 1F型
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[父島 二見湾E]

豆腐岩の右側沖合い30〜40メートル付近に沈んでいる。
(98.11.13現況)ひっくり返ってしまっているのですが、右舷側が多少デッキが見える状態ですので のぞいてきました。はっきりとは分からないのですが、大きな船倉があるように 見えました。船尾側の構造はその後ろにまだつながる部分があるのか、 そこで終わる構造なのか、よく分からないのですが
(98.11.14現況)もし今確認できている部分が船尾だとすると、凹甲板型の 船で、船尾は一切丸みが無く、船尾の舷に外側に向かってはしごが 降りている構造だと思われます。全長の63.7メートルはちょっと測る位置が 悪かったので誤差があると思われます。


[父島 二見湾F 日吉丸]


[父島 二見湾 山西丸]

山西丸 さんせいまる 大連汽船(戦後 東邦汽船 後に親和海運)の貨物船として、三井玉野にて S6.5進水。3234総トン 4885重量トン 全長335'0" 幅48'6" 深さ24'6" 機関 1560馬力 13kt 海軍徴用船・運雑として行動中18.12.8、父島付近にて雷撃を受け、二見港に帰還、修理中19.3.12海難により沈没

[父島 二見湾 第25号掃海艇]

海軍の掃海艇として、S18.4.30 呉工廠にて完成。排水量648t 全長72.5m 幅7.85m 喫水2.61m 直立三段式包丁レシプロ 3850馬力 20kt 19.7.4空爆により父島二見港に沈没

[父島 二見湾 第16号駆潜艇]

海軍の駆潜艇として、S16.4.5 日本鋼管鶴見工場にて完成。排水量438t 全長51m 幅6.7m 喫水2.75m 艦本式23号甲or乙8型ディーゼル2基 1700馬力 16kt 19.7.4空爆により父島二見港 or 父島北西方に沈没

[父島 二見湾 感応丸]

感応丸 かんのうまる 佐野儀三郎(釜石)の漁船(木・ケッチ)として、(釜石)にて S13.3建造。126総トン 全長27.5m 幅5.8m 深さ3m 機関D 150馬力 海軍徴用船・特設監視艇?として行動中19.8.5、父島付近にて空爆により沈没

[父島 二見湾 北開丸]

北開丸 ほっかいまる 日本水産の漁船(トロール)として、三菱神戸にて S9.3.15建造。407総トン 全長45.6m 幅7.4m 深さ4.2m 11.4kt 海軍徴用船・糧として行動中19.8.5、父島にて空爆により閣座

[父島 二見湾 一等輸送艦2号]

一等輸送艦2号 海軍の一等輸送艦として、三菱横浜にて建造。1500排水トン 全長89m 幅10.2m 深さ3.6m 機関 艦本式オールギヤード蒸気タービン 9500馬力 22kt 作戦行動中19.8.5、父島二見港にて空爆により沈没

[父島 二見湾 第3共和丸]

第3共和丸 #3きょうわまる 加藤文吉(三重・宿田会)の漁船(ケッチ)として、(大湊)にて S16.4建造。154総トン 全長29.8m 幅5.9m 深さ3.1m 海軍徴用船・特設監視艇として行動中20.2.18、父島二見港 or 27.0N/141.50Eにて空爆により沈没

[父島 二見湾 第7明神丸]

第7明神丸 #7みょうじんまる 鮎川・阿部雄治の漁船(ケッチ)として、(石巻)にて S11.5建造。96総トン 全長24.8m 幅5.5m 深さ2.9m 機関D? 130馬力 海軍徴用船・特設監視艇として行動中20.7.13、父島二見港 or 27.0N/141.50Eにて空爆により沈没

[父島 二見湾 第6栄丸]

第6栄丸 #6さかえまる 油津海事の漁船(木・スクーナー)として、(安中)にて S11.9建造。84総トン 全長22.3m 幅5.6m 深さ2.4m 機関D? 54馬力 海軍徴用船・雑として行動中20.7.13、父島二見港 or 27.0N/141.50E にて空爆により沈没



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新規作成日:1998年9月29日/最終更新日:1999年1月2日