SES 表面効果船
SES 表面効果船
ホーバークラフト(エアクッション艇)は、船体全体を浮き上がらせる為、多大な浮揚動力を必要とする為、エアクッション原理を活用した発展型として、SES表面効果船というものが開発されている。
ホーバークラフト(エアクッション艇)では、船体下部全体をスカートで覆っていたが、SES 表面効果船では、舷側を双胴船体そのものとし、空気を漏らさぬ壁として、効率を向上している。
SES 表面効果船は、ホーバークラフト同様、高速気流を水面または地面と船体との間に送り込んで、その押し上げる力を利用して船体を持ち上げている。
SES 表面効果船の構造
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スカート
船体前後を覆い、空気室を作るもの。
わが国では、主として三井造船により開発が行われている。
当初、TSL テクノスーパーライナーとして実験が行われ、その後、改造の上、静岡県の防災船「希望」として就航し、現在、静岡観光汽船の運航により、清水−下田の航路があったが、現在では廃止となっている。
その後、実用船第一号として建造されたのは、おがさわら航路に就航予定の「スーパーライナーおがさわら」だったが、おりしも燃料費高騰のあおりを受け、採算性その他の事情で頓挫し、完成後試験航海の後は係留されている。
TSL実験船 飛翔 (94.10.3 東京)
TSL希望 (97.5.5 清水・三保沖)
⇒ ジェットフォイル
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⇒ 双胴船
新規作成日:2003年2月7日/最終更新日:2007年7月1日