参考模型
太平洋戦争中には、アメリカ海軍情報局(Office Naval Intelligence)が、目標艦船識別用の資料として、日本海軍艦艇の模型を作って、前後左右斜めや上など、1型毎に8〜20枚前後の写真を撮影して、ONI41-42Iと言う資料を発行しているが、艦船の識別には、平面の図面やシルエット図より、立体の姿の方がイメージを捕らえやすい。
しかも、1型毎に何枚もの写真を用意してあれば、見えた時点でその姿そのものと照合すれば良いわけで(赤ちゃんが同じ物を指差す原理)、単純作業に置き換えてしまうアメリカの合理性には驚いてしまう。
私は昔から紙で模型を作っているが、何年か前に、戦時標準船も作っていたので、参考までにまとめてみた。
1/700の簡単な模型なので、ボートなども積んでいない、数をそろえる為だけの模型であったが、多少の参考にでもなれば幸いです。
尚、塗色は、材料の紙の都合と、暗いイメージとしてこの色となっており、当時を想定していない。
戦時標準船
戦時標準船 1C型
戦時標準船 1D型
戦時標準船 1E型
戦時標準船 1F型
戦時標準船 2E型
本型は、マストのないタイプ、第一船倉と第二船倉の中央に1つのマストがあるタイプ、船倉の前後にマストが有るタイプ、マストも1本のものと門型のもの、などのバリエーションがある。
建造所の傾向として、東京造船所:船倉の前後にマスト、播磨造船:マストのないタイプ、三菱、川南:第一船倉と第二船倉の中央に1つのマスト となっているようだ。
新規作成日:1998年10月9日/最終更新日:1998年10月13日